ドローンの登録申請を書面で郵送したいけれど、手続きの流れや必要な書類がわからずお困りではないでしょうか。
ここではドローン専門行政書士の宮崎が、書面と郵送による申請手順や必要な手数料について解説します。
オンライン申請との比較や、郵送ならではの注意点も整理してご紹介します。
本記事を読むことで、ご自身の状況に合わせたスムーズな登録手続きが進められるようになります。
ドローンの登録申請を「書面・郵送」で行う手順4ステップ
書面での申請手続きは、大きく分けて4つのステップで進みます。
ステップ① 申請書のダウンロードと印刷

まずは国土交通省のホームページから、無人航空機登録申請書をダウンロードします。
ダウンロードしたファイルを開き、A4サイズの用紙に印刷してください。自宅にプリンターがない場合は、コンビニエンスストアのプリントサービスを利用すると便利です。
宮崎のひと言アドバイス
白黒印刷でも問題ありませんが、記入漏れを防ぐために文字がかすれないよう鮮明に印刷しておくと安心です。
ステップ② 申請書の記入と必要書類の準備
印刷した申請書に、所有者の氏名、住所、機体の情報を正確に記入します。さらに、本人確認のための書類を準備します。
個人の場合、住民票の写しや印鑑登録証明書なら1通で足ります。これらは発行から6ヶ月以内の原本である必要があります。
運転免許証やマイナンバーカードのコピーを使う場合は、2種類の書類提出が必要です。
一例として、以下のような組み合わせで2つ用意する必要があります。
- 「運転免許証のコピー」+「資格確認書のコピー」
- 「マイナンバーカードの表面のコピー」+「国民年金手帳のコピー」
マイナンバーカードのコピーを提出する際は、マイナンバー部分を必ず黒く塗りつぶしてください。
宮崎のひと言アドバイス
本人確認書類と申請書の住所表記は、完全に一致させる必要があります。
都道府県が抜けていたり、番地の書き方が異なっていたりすると修正を求められるため、住民票などの記載通りに記入しましょう。
ステップ③ 指定の送付先へ郵送する
記入を終えた申請書と本人確認書類を封筒に入れ、指定の事務局へ郵送します。郵送にかかる切手代や送料は、申請者の負担となります。
送付先は以下の通りです。
〒170-0005
東京都豊島区南大塚三丁目30番3号 大塚トーセイビルⅢ 4F
SCSKサービスリンクス株式会社 国土交通省無人航空機登録申請受付事務局 行
宮崎のひと言アドバイス
書類の到着確認ができるように、特定記録郵便やレターパックライトなど、追跡番号が発行される郵送方法をお勧めします。
ステップ④ 納付番号の受け取りと手数料の支払い
事務局に書類が到着して内容の確認が終わると、申請書に記入したメールアドレス宛に電子メールが届きます。
このメールには、システム上の本人確認を完了させるためのURLが記載されています。このURLをクリックしないと審査が進まないため、必ずメールを確認して手続きを進めてください。
その後、手数料を支払うための「納付番号等通知書」がご自宅へ郵送で届きます。通知書に記載された、ペイジー対応ATMやインターネットバンキングなどの方法で手数料をお支払いください。
宮崎のひと言アドバイス
迷惑メールフォルダへの振り分けにより、URLのクリック期限を過ぎてしまうケースが散見されます。書類を郵送した後は、こまめにメールボックスを確認してください。
書類の書き方で迷った場合の問い合わせ先

書面の記入方法や手続きで疑問が生じた場合は、国土交通省の無人航空機登録ヘルプデスクへ直接問い合わせできます。
電話でのサポートを受けられるため、自己判断で誤った情報を記入して申請が遅れるのを防ぐことが可能です。
- 窓口:無人航空機ヘルプデスク
- 電話番号:03-5539-0225
- 受付時間:平日午前9時から午後5時まで(土日・祝日・年末年始を除く)
宮崎のひと言アドバイス
電話で問い合わせる際は、手元に記入中の申請書と本人確認書類を準備しておくと、担当者とのやり取りがスムーズに進みます。
郵送申請にかかる手数料とオンライン申請との比較
書面による郵送申請はオンライン申請と比べて、手数料が少し高く設定されています。
書面による申請の手数料は1台目2,400円
書面を使って郵送で新規登録を行う場合、1台目の申請にかかる手数料は2,400円です。
2,400円という金額は、事務局側で書類をデータ化して確認する手続費用が含まれます。よって、自身でシステムに入力するオンライン申請よりも割高になっています。
郵送とオンラインの手数料一覧

料金の違いを把握しやすいように表にまとめました。ご自身の状況に合わせて、どちらの申請方法を選ぶか検討する材料にしてください。
| 申請方法 | 1台目の手数料 | 2台目以降の手数料 |
| 書面申請(郵送) | 2,400円 | 2,000円 |
| オンライン申請(マイナンバーカード等) | 900円 | 890円 |
| オンライン申請(運転免許証等) | 1,450円 | 1,050円 |
宮崎のひと言アドバイス
機体を複数台同時に登録する場合、2台目以降の手数料は少し安くなります。何台も所有している場合は、一度にまとめて申請した方が全体の費用を抑えられます。
ドローン登録を郵送で行う際の3つの注意点

郵送申請には、オンライン手続きにはない独自の注意点があります。申請前に以下の3つを確認しておいてください。
1. クレジットカード決済が利用できない
書面による申請手続きでは、クレジットカードでの支払いができません。
手数料の納付方法は、銀行のATMからの振り込みか、インターネットバンキングを通じたペイジー決済のみとなります。
収入印紙での納付や、口座振替にも対応していないため注意が必要です。
宮崎のひと言アドバイス
納付番号のお知らせが届いたら、指定された期限内にATMなどで支払いを済ませてください。期限を過ぎると最初から手続きをやり直すことになります。
2. 登録完了までに時間がかかる
郵送申請は、書類の配達時間や事務局での開封作業が発生するため、オンライン申請に比べて手続きの完了までに時間がかかります。
不備がない場合でも、申請書を送ってから登録記号が発行されるまでに、おおむね3週間から4週間程度の期間を見込んでおく必要があります。
宮崎のひと言アドバイス
ドローンを飛ばす予定日が決まっている場合は、フライトの1ヶ月以上前には書類をポストに投函するようにスケジュールを立ててください。
3. 本人確認メールの確認漏れに注意
前述のとおり、書類が事務局に到着すると申請者宛てに電子メールが送信されます。このメール内のURLをクリックしてはじめて審査が進みます。
書類を送っただけで安心してしまい、メールの確認を忘れて手続きが滞るケースが多いです。
宮崎のひと言アドバイス
郵送後はメールボックスを開き、事務局からメールが届いていないか毎日確認する習慣をつけてください。
ドローンの郵送登録申請に関するよくある質問(Q&A)

郵送申請について、実務の現場でよくいただくご質問にお答えします。
Q. ドローンの「登録更新」も郵送で行うことは可能ですか?
登録の更新手続きも郵送で行うことが可能です。
有効期間が切れる前に更新の手続きを行う必要があります。新規登録と同様に、指定の更新用申請書をダウンロードして記入し、必要書類を添えて郵送してください。
Q. 郵送申請の場合、手数料はいつ・どのように支払いますか?
書類を郵送してシステム上の本人確認が終わると、ご自宅へ紙の「納付番号等通知書」が郵送で届きます。
その案内に記載された納付番号を使い、ペイジーに対応したATMやインターネットバンキングで期限内に支払いを済ませてください。
なお、オンラインで入力して本人確認書類のみを郵送した場合は、メールにて納付案内が届きます。
Q. オンライン申請で手続きし、本人確認書類だけを郵送することは可能ですか?
はい、可能です。
システム上で機体情報や申請者情報を入力し、本人確認の方法として「書類の郵送」を選択できます。
この場合、画面に表示される案内に従って、指定された宛先へ本人確認書類のみを郵送してください。
※ オンラインでの機体登録申請の詳細は、「100g以上のドローンの機体登録ガイド|DIPS申請の流れと費用【専門家が解説】」で取り上げています。
宮崎のひと言アドバイス
オンライン上で手続きを進めたものの、スマートフォンの読み取りがうまくできない場合などに、この方法へ切り替える方が多いです。
まとめ

ドローンの登録申請を書面で郵送する手順や手数料、注意点について解説しました。
書面申請はパソコン操作が苦手な方でも進めやすい反面、手数料が割高でクレジットカード決済が使えない点に注意が必要です。
もっとも注意すべきなのは、オンライン申請に比べて登録完了までに時間がかかることです。
郵送やデータ化の作業により審査完了まで数週間を要するほか、書類到着後に届くメールの確認漏れで手続きが止まるケースも少なくありません。
書面で申請する場合は、ドローンの使用予定日から逆算し、十分な余裕を持って早めに準備と郵送を行うよう心がけてください。